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タイムカードは店の共有端末とスタッフのスマホ、どちらがいい?個人店の勤怠の始め方

最終更新日:2026年8月17日

手書きの出勤簿をやめたくて調べると、「無料のタイムカードアプリ◯選」という比較記事がずらっと出てきます。ただ、スタッフが数人のお店で最初に詰まるのは、たいてい「どれを使うか」ではありません。「誰の、どの端末で打つか」 のほうです。

ここを決めずにアプリだけ選ぶと、入れたあとで「バイトの子のスマホに入れてもらえなかった」で止まってまう。この記事は、その手前の分かれ道の話です。

先に結論

  • 打刻の置き場所は大きく2つ。①お店に1台置いた共有端末で打つか、②スタッフ一人ひとりのスマホで打つか。
  • 全員が同じ場所に出勤するお店は、共有端末が向く。 スタッフの私物スマホにアプリを入れてもらう交渉が要らないため、導入がそこで止まらない。
  • 直行直帰・訪問・複数店舗の行き来がある働き方は、一人ひとりのスマホでないと記録が取れない。 お店に置いた端末は、その人の手元にない。
  • 無料で足りるかどうかの分かれ目は、人数ではなく「打刻の先」。 打刻して時間を集計するところまでは無料に収まりやすく、給与計算や有給の管理まで求めると有料になるのが一般的。
  • どちらの型を選んでも、押し忘れは必ず起きる。店長が後から直せるか、直した記録が残るかを、導入前に確認しておく。

なぜ「どれを使うか」より先に「どこで打つか」なのか

比較記事は機能と料金を並べてくれますが、小さなお店で導入が止まる原因は、機能ではなく運用のほうにあります。

スタッフ一人ひとりのスマホで打つ型は、パート・アルバイトの方の私物スマホにアプリを入れてもらうことが前提です。会社支給の携帯がある職場ならなんでもない話ですが、個人店だと「私物にお店のアプリを入れるのはちょっと」と言われることがあります。言われてから代案を考えるのは気まずい。

共有端末の型なら、お店に1台、打刻用の端末を置けることが前提です。レジのタブレットと兼用にすると、会計中は打刻できません。

どちらも、決め手はアプリの機能ではなくお店の側の条件です。だから先に決めます。

お店の共有端末で打つ型は、どんなお店に向く?

全員が同じ場所に出勤して、そこで働いて、そこから帰るお店に向いています。飲食店、美容室、小売店、教室のように、勤務地が固定されている業種はほぼこの形で足ります。

強みは、スタッフ側の準備がゼロで済むことです。新しく入った人への説明が「あの端末で名前を選んで、番号を押してね」で終わる。私物スマホの話も、アプリのインストールも、パスワードの発行も出てきません。

弱点は2つ。本人以外でも押せてしまうことと、出勤時間が重なると1台に並ぶことです。前者は、暗証番号や写真の撮影など、なにかしらの本人確認がある製品を選ぶことで埋めます。

スタッフのスマホで打つ型は、どんなお店に向く?

現場が毎回変わる働き方に向いています。訪問、直行直帰、複数の店舗を回る、在宅がある。この場合、お店に置いた端末はその人の手元にないので、共有端末の型はそもそも成立しません。

強みは、端末がその人と結びついているぶん本人確認の悩みが小さいこと。位置情報を一緒に記録できる製品もあります。

弱点は私物に依存することです。入れてもらう交渉が要りますし、機種変更や退職のときの扱い、位置情報を使うなら何を記録するのかの説明も要ります。

お店の共有端末で打つ スタッフのスマホで打つ
向く働き方 全員が同じ場所に出勤する 直行直帰・訪問・複数店舗
スタッフ側の準備 不要(お店の端末を触るだけ) 私物にアプリを入れる・登録する
本人確認 暗証番号などの仕組みが要る 端末が本人と結びつく
出勤が重なったとき 1台に列ができることがある 並ばない
端末の用意 お店が1台用意する 各自の端末

無料のタイムカードは、どこまで無料なのか

無料の勤怠管理システムを紹介する記事では、登録できる人数の上限が判断基準として並んでいることが多いです。5名まで、20名まで、30名まで、といった形です。

ただ、スタッフが数人のお店だと、この上限にはまず当たりません。人数は判断材料になりにくい、というのが実際のところです。

見ておいたほうがいいのは「打刻の先」です。無料の製品は打刻を中心にしたシンプルなものが多く、休暇の管理やシフト管理、給与計算ソフトへのデータ連携は有料プランでないと使えない形が一般的だと解説されています。境目は人数ではなく機能の深さにあります。

  • 数えた時間を、そのまま給与計算に流したい → 連携できる有料の製品を最初から見たほうが早い
  • 時間が集計されて手元で見られれば十分 → 無料の範囲で足りることが多い

小さなお店だと後者で足りることがけっこうあります。給与計算まで一気に自動化しようとして選定が止まるより、まず打刻をデジタルにするほうが先に効くこともあります。

なお、労働時間は客観的な方法で把握することが求められる、と多くの解説記事が説明しています(2019年4月の労働安全衛生法の改正によるもの)。手書きの出勤簿がただちに違法というわけではないようですが、細かい扱いは事業の形で変わるので、気になる場合は社労士さんに確認してください。断定できる立場ではないので、そのまま書いておきます。

押し忘れが起きたとき、どうなるかを先に見ておく

どの型を選んでも、押し忘れと二重打刻は必ず起きます。導入前に見ておくと後がラクなのは、この3つです。

  1. 店長が後から直せるか。 直せないと、その月の集計が使えなくなります。
  2. 直した記録が残るか。 あとで説明が必要になるのは、たいてい「直した数字」のほうです。誰がいつ直したのかが残っていると、本人に聞かれたときに説明できます。
  3. 紙に印刷できるか。 社労士さんに渡す、本人に見せる、といった場面で紙が要ることがあります。

YORYOR の場合

YORYOR にもタイムカードがあります。これはお店の共有端末で打つ型で、月額のサービスを1つも契約していなくても無料で使えます(お店を登録すれば使えます)。

  • スタッフは、お店に貼ったQRを読み取り、名前を選んで4桁の暗証番号を入れるだけで出勤・退勤・休憩を打刻できます。ログインもアプリのインストールも要りません。
  • 店長側では、勤務時間の集計、押し忘れの修正、印刷、CSVの書き出しができます。

新しく入った人に配るものがQRだけで済むので、「私物のスマホに入れてもらえるかどうか」を気にせず始められる形にしてあります。

合わないケースも書いておきます。

  • 給与計算・労務管理の機能はありません。 集計した時間を給与ソフトへ自動で流したい、有給や社会保険の管理までまとめたい、という目的やと合いません。そこは専用のものを使ってください。
  • お店に貼ったQRを読む形なので、直行直帰や訪問が中心の働き方だと、読むものがそもそも手元にありません。そういう働き方やと、一人ひとりのスマホで打つ型のほうが合います。
  • 打刻ができるのと、労務のルールを守れているのは別の話です。YORYOR が持っているのは前者だけです。

できること・できないことの全体は /spec に、料金や無料の範囲は /faq にまとめてあります。

まとめ

  • タイムカードを選ぶ前に、打刻をお店の共有端末で受けるのか、スタッフのスマホで受けるのかを決める。導入が止まるのはたいていここ。
  • 全員が同じ場所に出勤するお店は共有端末、現場が毎回変わる働き方は一人ひとりのスマホ。
  • 無料で足りるかの分かれ目は人数ではなく、打刻した時間を給与計算までつなげたいかどうか

参考

YORYOR は個人経営・小規模のお店のための予約とシフトのサービスです。料金は1サービス月額980円(税込)で、予約1件ごとの手数料はかかりません。できること・できないこと を先に読んでから、カード登録なしの14日間無料 でお試しください。

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